相続に対する思い

パート1 相続体験記(消えた権利証)

パート2 大切にしていきたいこと〜相続の先を見つめて〜

 

相続体験記(消えた権利証)

  相続については、自分自身忘れられない思い出があります。

 一つは、「消えた権利証」です。 父の相続のときのことです。

 

 ふだん、不動産の「権利証」など見たことはありませんでした。

 父が亡くなり、「権利証」のことがふと頭に浮かびました。

 どこにあるのか?

 

 家族に聞くと、仏檀の引き出しにしまってあるというのです。

 しかし、いくらさがしても見当りません。

 四方八方探しましたが、結局行方不明。

 

 亡くなる前、病院に家族で徹夜していました。

 そのこともあり、「権利証」が盗まれたのではと心配になってきました。

 「権利証」が盗まれたとなると勝手に不動産を売買されてしまうのでは?

 どうしょう。 誰か、相談できる人はいないか。

 そこで、高校時代の友人の司法書士に電話しました。

 いろいろとアドバイスをしてもらいました。(その時の相談料は3千円でした。)

 法定相続分の相続登記をやれば、行方不明の「権利証」が使われることなくな

 ることがわかりました。

 急いでその司法書士の友人に相続登記をやってもらいました。

 相続登記が終わったという連絡をもらい、まずは、ほっと一安心しました。

 

 ずっと後になって、その「権利証」は出できました。

 税務署の確定申告の書類の袋の中に入っていたのです。

 

 もう一つは祖父の相続ののときです。

 

 洋服の仕立て業の職人であった父は、事務的なことが大の苦手でした。

 相続に直面して、どこに相談をしてよいのか。

 不動産の名義変更の手続きなどどうしたらよいのか悩んでいました。

 

 当時、私はまだ高校生だったのですが、父は気が小さいところがあり

 心配そうな様子が気がかりでした。

 

 ある日、不動産の名義変更には、司法書士という登記の専門家がいる

 ことをどこかで聞いて帰ってきました。

 

 近くの司法書士の人のところに相談に行き、相続登記やそのほかの法律

 に関することもアドバイスしてもらいました。

 何とかなりそうだと安心した様子でした。

 

 一応、相続の手続きが終わったあとの父のほっとした顔が、今でも印象

 の残っています。

 時は流れて、自分が司法書士の仕事についています。

 家族の相続のときの経験が、こうした仕事につく動機の一つになったと

 思っています。

 

 相続の手続きは、しなければならないことがたくさんあります。

 しかも面倒なものが多いです。 精神的にもかなりの負担になります。

 そもそも、「何をどうして良いのかわからない。」という方も多いでしょう。

 また、家族の看病や葬儀のことなどで大変な時期の出来事です。


 そんなとき、私自身の経験もふまえ、何でも気軽に相談できる専門家は心強い

 ものです。 相続に関する不安やわずらわしさを少しでも和らげるため、精一杯

 サポ―トさせていただきたいと思っています。

 どんなことでも遠慮なく、ご相談ください。

 

 

 大切にしていきたいこと。〜相続の先を見つめて〜

   司法書士になる前、区役所で高齢者の相談担当の仕事を長くやっていました。

 高齢者の方の話をまずはじっくりと聞くことからはじまります。

 

 最終的には、一つの書類を受け取るということになるのですが、話をよく聞く

 といろいろなことが見えてきます。

 

 受け取ったのは、1枚の申請書。

 でも、その手続きのやりとりの内側には、一人ひとりの様々な思いがあります。

 その思いをしっかりと受け止めることが何より大切であると実感しました。

 その土台があってこそ、納得してもらえる最善の提案をすることが出来ます。

 

 相続についても、同じことが言えると思います。

 

 一枚の遺言書。
 その遺言を書くにあたっては、様々な「想い」があるはずです。

 遺言は、単に財産を引き継ぐだけでなく、大切な家族への「想い」を受け継ぐ

 ものでもあります。

 その「想い」をしっかりと家族に自分の言葉で伝えることが、円満な相続の実現

 につながると考えます。

 

 いざ遺言を書くとなるといろいろの悩みが出てきます。

 いったん文章にしたものの、本当にこれでよいのだろうか。

 

 こうした不安や悩みをしっかりとお聞きしたうえで、事前の対策をふくめて、

 いろいろな提案をさせていただきたいと思います。

 

 また、十人十色、それぞれ違った価値観や考え方を持っています。

 法律だけで、すべてが解決できるわけではありません。

 円満な相続を実現し、合意による解決を図るには人間関係を大切にしていかなく

 てはなりません。

 

 そのためには、それぞれの個別の事情にも配慮する必要があります。

 じっくりお話をお聞きした上で、最善の解決方法を検討していきます。

 

 相続や遺言の分野は幅が広く、複雑な知識や経験が要求されます。

 司法書士のほか、行政書士、社会保険労務士、著作権などの専門資格があるの

 で、相続・遺言に関するトータルサポートが可能です。

 

 財産とともに「想い」も家族に受け継ぐため、また円満な相続の実現のために

 全力でサポートさせていただきます。

 まずは、お話しをゆっくりお聞かせください。

 


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